上野博昭

吹奏楽コンクール直前〜緊張の克服〜

adminsono

こんにちは。フルートの上野です!

ソノリテメンバーはいつも元気ハツラツ!です。
先日、9月28日(日)にJEUGIA三条本店で行われるイベントに向けて練習をしてきましたよー。

久しぶりに音を出しましたが、ソノリテって感じの音が聴けて一人でニヤニヤしてました。
ゆとたんも、ソノリテの音がしたって言ってました。
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[合わせの後の食事&打ち合わせの様子]

これから、多忙なスケジュールの中でソノリテらしさを大切にしたサウンド作りをしていくので、9月28日(日)楽しみにしてて下さい。
JEUGIA三条本店に集合ですよ!
( ´ ▽ ` )ノてへぺろ。

…そして、話は変わりますが夏の真っ只中ですね。

夏といえば、吹奏楽コンクールの夏!

今回、ソノリテも何かみなさんの力になれないか考えてみました。

もう地区大会が終わった所もあると思いますが…
吹奏楽コンクール直前ということで、少しでも良い演奏につながればと思ってブログで取り上げてみました!

今回は第一弾ということで、『緊張』について取り上げてみました。緊張し過ぎて上手く演奏出来なかったなんてことがないようにしっかり克服しましょう。

■緊張するということ…

「緊張しないように演奏するにはどうすればいいですか?」という声を聞くことがあります。

僕がいつも言うのは”諦めて下さい”です(笑)

良い意味での諦めですよ?演奏することを諦めてしまったらダメです(>人<;)

諦めは肝心といいますが、本当にそうです。
(最後まであきらめないということも演奏をする上でとても大切なことですが…緊張の考え方を変えるということです。)

もうコンクール直前、やることは頑張ってやってきた!!

でも、本番緊張するかも…失敗するかも…うまく演奏できるかなぁ?…うじうじ。

諦めて下さい。本番で演奏することは決まっています。逃げも隠れもできません。もう、やるしかないのです!(笑)

そうそう、ジェットコースター乗ったことありますか?
あれに近いのかなって思います。
練習とかは必要ないので緊張の種類が少し違いますけどね(^^;;
逃げも隠れも出来ないし、もう落ちるしかない(演奏するしかない)という状況がとても似てます。
終わってみれば楽しかったな〜って。
本当に楽しめない人も中には居るかもしれないけれど(^_^;)
ある方から聞いた話ですが、演奏会の直前に遊園地に行くと身体の力が抜けて良いよって言っていました。なにか関係性があるのかもしれませんね(^_^)

あと、プロは緊張しないなんて嘘ですからね!!誰がそんなデタラメを言ったのでしょうか(笑)
デビューコンサート、みんなで楽屋でそわそわしてたのをよく覚えてます。
その中でも自分が緊張して一番テンションが高かったような気がしています(^_^;)

※メンバーにあらためて聞いてみました。

【Q1.あなたは本番で緊張しますか?】

cl.ゆとたん
「A.緊張はしますが、良い緊張感は持っておかないと演奏の集中に繋がらないと思います。
悪い緊張は、コンサートまでの日程が短かったり、複数の本番が立て込んでいるような、準備に不安がある時にすると思うので、演奏会に至るまでの過程をいつも大切にしています。」

fg.ぴろし
「A.緊張する時としない時があります!
する時は、難しいパッセージがあったりソロがあったりして、そこに不安がある時。
しない時は、演奏に没頭している時や、信頼出来るメンバーがいつも通り演奏しているのを感じた時。」

hr.みむたん
「する時としない時があります。緊張しないのは、自分の得意な音域・奏法・フレーズ・曲想が多い作品を演奏する時や、体力に不安を感じない時が多いかと。特にロマン派や印象派など、オーケストレーションが多彩で、ユニゾンやオクターヴなど、シビアなピッチを合わせる場面が少ないもの。あとは、その時のパートナーやセクションとの雰囲気、オケの雰囲気に左右されることが多いです。互いの信頼関係が強い時には、割とリラックスしていて聴こえる音も多く、『パートナーやオケのために』演奏する意識が強く働きます。

緊張する時は、端的に言えば上記の真逆です。その時の自分のキャパシティを超える演奏能力(音域・奏法・フレーズ・曲想・体力)を必要とされる作品を演奏する時。それ故に信頼関係を得られないまま演奏会に臨んだ時。こういう時は『自分のこの譜面をどうクリアするか』にしか頭が働かず、周りも聴けず、全体から音が浮いてしまう(混じらない、ハモらない)こともしばしば。総じて、自身を持てず、マイナス思考になりやすい状態でもあります。」

ob.すたん
「本番ではいつも緊張します。」

【Q2.緊張しないために何か気をつけてることはありますか?】

cl.ゆとたん
「個人的にやっていることは、例えばステージから、座席の隅から隅まで見渡して、匂いをかいだり(これは重要です。笑)、空気を感じて、自分がここで演奏するという意識を高めるようにしています。」

fg.ぴろし
「難しい曲に不安があって緊張する場合は、その不安がなくなるまで何度も繰り返し練習します。
テクニックが難しい時は、リズムを変えたり、テンポを変えるなどして身体に覚えこませます。
変に気張って吹くと、指が暴走してぐしゃぐしゃになったり、思いっきり音を外したりと、思わぬ事故が起きたりするので、落ち着いてコントロールする事と周りに気を配る事は気を付けてます。
持ち替えでコントラファゴットを吹く時は、常に同じコンディションで吹けるように、リードを湿らせるタイミング、水抜きのタイミング、チューニング管の抜き加減などを全て楽譜に書き込みます。
そして練習の時から、毎回同じ行動を取るようにしてます。」

hr.みむたん
「不安要素をなるべく残さないように、準備をする。苦手なフレーズがあれば毎日それに取り組む。ただ、苦手であるがゆえに取り組み方がわからないこともしばしば。そういう時は、迷わず人に尋ねたり、レッスンを受ける。もちろんできる限り悩んで試して考えてってするんだけど、自分の今の引き出しだけで乗り越えるには、いずれ限界が生じるし、時間もかかる。自分の顔を見るのに鏡が必要なことと同じく、自分の音(のみならず奏法やクセ)を客観的に知るためには人の助けが必要であると言えるでしょう。それから、体調を整えることや、その日の本番に向けてペース配分を考えることも大事です。

スポーツ関係の書籍で、緊張に対する心構えや対処法を記したものがあります。形は違えど、我々も身体を、筋肉を操る技術を用いますから、スポーツの試合と同様1度しかない本番に向けたメンタリティの作り方を学ぶのには最適と言えるのではないでしょう。

あとは、とにかくたくさんの緊張を経験して、自らを振り返り、観察し、ヒントを探していってください。緊張して失敗してしまっても、落ち込んでいるばかりでは、結局何も進歩はないんです。変わらない自分のままです。それがもし嫌なら、さっさと立ち直って次に進むための行動を起こしましょう。」

ob.すたん
「気をつけていることは食事です。同じ時間に決まった量を食べることにしています。緊張してご飯が喉を通らないときや、食べる気分にならないときも、多少強引に食事します。」

fg.ぴろし
「3合とか?」

ob.すたん
「直前にそんな食べません笑」

直前じゃなきゃ食べるんだぁ…。
ぜひ参考にしてください☆
ご協力ありがとうございましたm(._.)m

こうやってメンバーの話を聞いてみると、緊張は誰でもするけれど良い演奏に結びつけるために様々な考え方があって、ちゃんと各々対応して演奏しているのですね。

ちなみに僕は緊張しないで演奏することを諦めているので、緊張しなかったらラッキーぐらいの気持ちでいつも演奏してます(笑)

■そもそもコンクールって?

コンクールはどうしても演奏の良し悪しで順位が出てしまいますが、最初から結果を求めて本番に臨んでもあまり良いことはないだろうなと僕は思います。
目標を持つことは大切ですが、絶対、金賞ゴールド代表!!って意気込んで空回りなんてことも…そうなったらとても悔いが残るなって(笑)

今までコンクールで良い演奏をする為にみんなで沢山練習を積み重ねてきたと思います。それでも緊張をするなら、とことんその緊張感を楽しめたら『緊張』という言葉はなくなるんじゃないかな?

仲間と一緒に演奏できるという事を大切にして、今までやって来た事を音楽にのせて伝える事が出来る機会なんて、そんなにあるものではないです。是非その緊張感を思いっきり楽しみましょう!!そしたら結果は自然とついてくるものです。

『練習は本番のように、本番は練習のように…』

こんな言葉を聞きますが、これが出来たら凄い事だと思います。

本番の練習は、本番でしか出来ないのが事実です。
だからこそ練習を大切に!
本番で練習通り演奏するための練習と言ったほうがいいのかな?

■最後に…

練習で出来ない所は、本番で上手くいくことはすごく稀です。
だから練習するのです。

大切なのは下手くそになる練習をしないこと→間違える事を何回も練習すると、下手になる練習をすることにならないかな?それなら練習をしないほうがまだマシだと僕は思ってしまいます(^^;;

本番を楽しく迎えるためにも、最後まで諦めずに上手くなる練習を心がけて下さい。

“音楽はいつでも一発勝負”

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WindQuintet SONORITÉ
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ウインドクインテット・ソノリテ
ウインドクインテット・ソノリテは2013年12月、関西を中心に活躍するプロの管楽器奏者により結成された気鋭の木管五重奏団。2016年には第26回青山音楽賞(バロックザール賞)を受賞。五人の意気のあった演奏と、多彩な響き(=ソノリテ)が魅力の木管五重奏として、東京、名古屋、大阪、京都、兵庫、大分などの各地で演奏活動を重ねている。
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